ていうわけでですね、女王製菓作りました。過去最高の出来です。
三年前に製造した時は、香水や芳香剤の原料にも使われる、高純度なブルガリアダマスクローズ精製エッセンスを使っていたんですが、どうも熱に弱く、また変異が激しいので他の香料と合わせたときの構成が難しいですね。下手するとトイレの芳香剤みたいになってしまいます。
で、今回は「ローテローザ」種(一般的なバラ)の花弁エキスと、ブルガリア産の薔薇のつぼみのエキスに、オレンジオイル、バニラオイルなどを調香してみました。ものすごい静かな香りなのですが、口の中であまり主張せず、食べた後に残り香として鼻腔の奥で漂うということを指標に作りました。後味の良さはオレンジオイルの清涼感ですね。色彩も、日本の緋色をイメージして調合しています。しっとりとしていて、華やかなのですが、落ち着いた赤。
不思議なお菓子「女王製菓」記念すべき第一作の復刻改訂版です。機会があったらぜひ。
最近、節約のために自炊をするんですね。まあ、いまは夫婦別居なわけなので、一人のときは質素に暮らして逢瀬で少し散財すればいいかなという感じです。で、近所のスーパーに行って、安くなった天ぷらとかを買うのが最近の楽しみなわけです。
前々からやりたかった動画の作成なんですが、なぜか突然心の中の小さな自分に火がつきました。で、昔買ったDVカメラで撮影したものをアップしたんですが、これがどうにも画角は狭いは画質は悪いはで手に負えず、先輩の所有する最新の一眼レフカメラを持ってきてもらってテスト撮影してもらったわけです。最近のカメラはすごいですね。参りました。で、試し撮りしてもらった動画をiMovieというアプリで編集するわけですが、もう徹夜です。久々に徹夜しました。久しく絵本とか描いてないので、心が飢えていたんでしょうね。もう突然心に火がついたんですね。申し訳ない。
今回はパンが無いので「エアカンパーニュ切り」なわけです。ハゲてるとか頭部が必要以上に光を反射しているとか、そういうところは気にしないでください。最近はヒデシマも顔出しを積極的にするようになって、ネット中にキモいおっさんヅラを見せつけてみなさんを不快にさせているわけですが、まあ、これには深い理由があってですね、まあ言い訳ですが。それはまたの機会に。
とにかく、ようやく何年か越しの思いが形になろうとしているわけです。
始まったばかりだけど。
というわけで、1年ぐらいかかりましたが今後の方針が決まりました。高円寺に出店して1年、いろいろと得るものが多く、今後のナショナルデパートの方向性にも光が見えてきたかな、という感じです。
で、できる限り早急に大阪に出店します。神戸や京都でない理由は、通販の実績と岡山店に来店される方の居住区の聞き取り調査の結果、ナショナルデパート商品のマーケットは大阪にあるという結論に達したからです。大阪に希望物件が見つからない場合は都内の候補地に出店します。
で、その後、現在の岡山工場を売却して移転します。現在地に縮小して工場を残すという案もあったのですが、思い切って移転したほうが費用が安くなるという判断です。売却しない場合でも駐車場などに転向して工場の移転はする予定です。候補地はすでに決まっているのですが、費用面でのリスクを避けるために大阪出店後の移転となりそうです。
早いうちに東京、大阪、岡山という三拠点で営業ができるように粛々と作業を進めていきます。三店舗でやっと工場稼働率が安定するラインになりますし、また、今の規模では三店舗が目の届く限界だとおもいます。それでも岡山県内に工場を残すという点については、今のスタッフ無しではナショナルデパートが成り立たないという考えからです。
やっと一息つけます。
美味いね。チーズが溶けてツナとよく絡んでやがる。最高だと思うね。僕、大きくなったら宇宙飛行士じゃなくてドトールになるんだ。
■仕事のやりがいはどんなところですか?
□製造のやりがい
やはり製造のやりがいはパンが焼き上がった瞬間です。それまで長い行程を経て自分の手で作り上げられたものが、素晴しい状態でオーブンから出たときの喜びは、なにものにも代え難い喜びだと思います。黒く光る表面の質感、沸き出す湯気、周囲を包むパンの香り、それを眺めているだけで満足できます。ライ麦パンの香りなどは、脳の奥に響くほどの良い香りです。ナショナルデパートはバターや油脂を使わないので毎日良い香りに包まれています。飽きることがありません。
あと、まあ、面と向かってはいわないですが、世界でここでしか焼いていないパンを焼くというのは、自信につながっていたり仕事をする上でプライド保つ糧にもなっているのではないでしょうか。これは他のパン屋では味わえないことだと思います。ただ、他のパン屋さんと違いすぎて一人旅のような世界なので、一般的に思い浮かべる「パン屋さんで働く」ということとは趣が異なります。ここでもいえるのは、ナショナルデパートのパンがお菓子が、デザインが、取り巻くすべてが好きだ、という人でないと難しいでしょうね。有名でもなければ行列ができているわけでもないけど、世界でただひとつ、ナショナルデパートでしか焼いていないパンを焼く。
5kgの大きさのパンは一人では食べきれません。だからみんなで分け合うのです。ひとつのパンにたくさんの人たちの笑顔が込められています。みんなで分け合う大きなパンを焼くのは、とても尊いお仕事なのです。
□販売のやりがい
ナショナルデパートに来店されるお客様の多くがリピーターです。平均で80%くらいはリピートしてくださるお客さんです。常連のお客様との交流も毎日の仕事の楽しみのひとつです。そして、残りの20%が新規で来店されるお客さんなのですが、このお客さんにいかにしてナショナルデパートの製品の面白さを伝えるか、ここに「やりがい」があります。ちょっと分かりにくい話ですが。
新規でご来店されるお客様はナショナルデパートに対して「警戒心」をみなぎらせて店内に入られます。普通のパンがひとつも並んでいないのですから、それはもうお客様は軽くパニックになってます。値段を見てもゼロがひとつ多かったりしますし、もうお店に入った瞬間から軽くブチ切れているわけです。どうやって買わずに帰ろうかとタイミングを見計らっています。ここでどう接してあげるかというのが接客の面白さなんですね。
「そんなもの買わないわ!」
と思っているお客様に全身全霊でパンの楽しさを伝えて、徐々に心の中の警戒心を解いてあげる。徐々にパンに興味を持ってもらい、あなたとの会話も楽しく感じられる。最後には笑顔でお客様はこう言います。
「これひとつちょうだい」
ナショナルデパートの売り場はお客様とスタッフが会話をしないと商品が購入できないように作られています。ものすごく近い距離でお客様と私たちは向き合います。黙っていては気まずくなるので、こちらから話しかけて上げます。新規のお客様は不安でいっぱいです。「どうやって買えば良いんだろうか」「どのくらいの値段なのだろうか」「どうやって食べたら良いのか、保存方法は?」など、なかなか言い出せないお客様もいらっしゃいます。そんなとき、お客様の立場に立って一緒に考えてあげましょう。どんな商品がお客様の要望に合うのか考えて上げましょう。でも新規のお客様の大半がカンパーニュを食べたことが無い人たちです。そう、スタッフとしてお客様にカンパーニュを薦めるということは、目の前にいる人の今後の食生活を大きく変えてしまうかもしれないことなのです。
ナショナルデパートでしか買うことのできない商品。これは他では味わえない新しい生活の潤いだと思います。いろいろな場所、時間、一緒に過ごす人、シチュエーションは変われども、いつもそこにナショナルデパートのパンがあったら。そう考えるとちょっと楽しくなります。
大きなパンをみんなで分け合う。今切っているスライスの隣の部分は違うお客様、またその隣は通販で大阪へ、またその隣は通販で北海道に届けられるかも知れません。いろんな人がいろんな思いでパンを買っていきます。みんなそれぞれいろんな場所で思い思いにパンを楽しんでいるでしょう。それぞれは小さなひとかけらですが、もとはひとつの大きなパンなのです。大きなパンをみんなに分け合うお手伝い。それがナショナルデパートの販売というお仕事です。
■こんな人を求めています
スタッフ募集について、特に能力云々を求めるつもりはありません。現在のスタッフたちも経歴は様々ですし、パン屋で働いていたことも無ければパンを焼いていたこともありません。それは代表の秀島も含めての話です。でも、たったひとつだけ求めていることがあります。それはナショナルデパートのことを愛しているか。世の中のすべての仕事に言えることだと思うのですが、「思い」が無ければ良い仕事はできないと思うのです。仕事というのは大きな意味での業種や職種の差異はあって、その中でもひとつひとつの作業として細分化されています。そのひとつひとつの作業の積み重ねが会社組織であったり、お店であったりします。ナショナルデパートで働き始めて実際にやっていただくことは作業が中心です。でもその作業の積み重ねがお客様にお届けする商品やサービスを生み出すのです。ナショナルデパートをより良いかたちでお客様にお伝えするためには、心の中に自分の働いているお店や会社を愛する気持がなければ、日々の作業も軽薄になりお客様が喜ぶ商品やサービスは提供できません。
少したとえ話をします。
チェーン店や大きな個人店、SCにテナント出店しているお店などに行くと、店員さん同士ではばかること無くおしゃべりをしている光景によく遭遇します。で、商品をレジに持っていくと急にかしこまった態度と声色で「いらっしゃいませ」と言われます。店員同士でおしゃべりしていたときの楽しそうな笑顔はそこには無く、なにかこうつまらなそうな顔でレジを打ち商品を袋に入れます。会計を済ませお釣りを渡し終えると平坦なイントネーションで「ありがとうございまーす」と言い、またすぐに店員さん同士のおしゃべりに戻ります。
これは悪い環境で働く一例です。お店や会社に愛があればこんな行動はしないはずですよね。でも、放っておいてもお客さんがひっきりなしに来られるお店では、これが日常の光景なのではないでしょうか。立地がよく、価格帯も手頃で、便利だと言うことで選ばれているお店はこれでも良いのかも知れません。客側も仕方なく利用するしか無いのですから。彼ら彼女らにとって、仕事はつまらないものなのでしょう。店員同士のおしゃべりが楽しいことで、お客さんが商品を持ってレジに来たら、仕方なく仕事を済ませる。店員同士がおしゃべりすることは否定しません。スタッフ同士の人間関係が円滑になるためには私語を楽しむのも必要な場合があると思います。
でも、ナショナルデパートはこう考えます。
一番楽しいのは「お客さんと接している時間」のはずではないのか。
自分が売っている商品、作っている商品を少しでもお客さんに良く思ってもらいたい、購入していただいた商品で少しでも楽しんでいただきたい。この思いは接客マニュアルでは説明できません。お客さんに喜んでいただくためには、自分が扱っている商品や働いているお店や会社に対して愛がなければ行動に現れないのです。
現在ナショナルデパートを支えてくれているスタッフたちは、みんな愛にあふれています。始めての仕事や、始めての作業にも果敢に取り組んでいきます。そしていろんなメディアに取り上げられたらみんなで喜び、売上が良かった日はみんなで喜びます。ナショナルデパートが有名になり、プライドを持って働ける環境になったのもスタッフの働きのおかげです。スタッフたちは自分たちの努力で自分たちのお店を盛り上げていった結果、いつのまにか素晴しいお店に成長したのです。自己実現という言葉が良くいわれますが、自分の働いているお店や会社が、自分たちの力で有名になったり成長することも自己実現のひとつではないでしょうか。ナショナルデパートを愛してくれていれば他に条件はありません。
※募集要項に書く内容を少しずつアップしていきます。
■岡山店でのスタッフ募集について
東京の販売店を出店して1年が経過し、岡山店の役割は大きく変わろうとしています。店頭での販売もさることながら、これから増えるであろう販売店や催事場所への確実な配送のために工場機能の強化が求められているのです。これまでのパンを主体とした商品構成から菓子や一般の食品にまでラインナップを広げ、より多くの方にナショナルデパートを感じていただけるようにするため、岡山店の工場としての役割は重要になってきています。
このたび募集するのはアルバイト・パートタイマーです。現在のナショナルデパートのスタッフはフルタイムのアルバイト(月20日勤務)1名と1日3〜4時間程度の主婦の方のパートタイマー(月10〜15日勤務)3名で構成されています。フルタイムのアルバイトは勤務時間9:00〜18:30、パートさんは11:00〜14:00と14:00〜17:00です。現在社員の募集は行っていません。
このたび募集するのは製造のアルバイト(月20日勤務)1名と、パートタイマー(月10日〜勤務)2名程度です。土日祝日に勤務できる方が優先されます。平日しか勤務できない方については、雇用条件が一般よりも不利になりますのであらかじめご了承下さい。
■こんな仕事をしていただきます
□製造
勤務時間 9:00〜18:30(夏期および催事出店時には延長があります)
場合によっては朝5:00〜の勤務もあります。
(毎月第一日曜日の朝市出店のため)
パンやお菓子の製造を主に担当していただきます。
1つが5kgの四季のカンパーニュをメインに、他にはドイツパンやラスク、焼き菓子、女王製菓の製造なども含まれます。おそらく他のパン屋さんではほとんど作られていないような商品ばかりなので、パン屋さんで勤務されていた方には、それまでの経験がほとんど生かされないと思います。パンの製造は少し体力を使います。重さ5kg程度のミキサーボウルに約8kgの生地を入れてミキシングします。それなりに重い物が扱えるのが条件だと考えてください。成形などの作業は初心者の方でも数日あれば習得できるように配慮されています。むしろ初心者の方の方が先入観が無いので習得は早いような気がします。
□補助(販売)
勤務時間 A 11:00〜14:00(作業の遅延具合によって延長されます)
B 14:00〜17:00(作業の遅延具合によって延長されます)
おもに販売、出荷、製造補助を担当していただきます。
ナショナルデパートのパンの販売はスライスするという行程が含まれます。対面販売ですので、お客さんと向き合って商品の説明をしながら、速やかにパンのスライス袋詰めなどの作業を行うのがポイントです。
A 11:00〜14:00
出勤してからすぐにお店の清掃をしていただきます。その後、通販の商品準備、出荷準備、お店の開店準備、洗い物などをしていただき、13:00〜東京店へのパンの発送準備をしていただくようになります。
B 14:00〜17:00
出勤してすぐの仕事は東京店へのパンの発送補準備です。その後、洗い物、お店の商品在庫の充当、通販の出荷、製造の補助、レジの集計などを担当していただきます。
なんかもう、面倒臭くなってきた。明日から家でサンドイッチつくるわ。
iPhoneより。
ナショナルデパートの私的研究機関「秀島総研」所長のヒデシマです。今回は秀島総研の記念すべき第一回目のレポートを発表いたします。ナショナルデパートにおける市場調査および研究結果なので、他の業種や製パン製菓業界の方にはまったく意味をなさないという恐怖のレポートです。21世紀の役立たずを自称している組織なので、まあ、そのへんはいつも通り生あたたかい目で見守ってやってください。
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